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院長挨拶

院長あいさつ

院長 衛藤正雄

恩賜
財団

済生会は1911年に、明治天皇の「恵まれない人々にも医療の手を差し伸べるように」との済生勅語を受けて創設されました。
済生とは「命を救うこと」を意味しています。済生会長崎病院は1938年(昭和13年)に設立され、本年、平成28年をもって創立78周年を迎えます。この間、生活に困窮している人々への支援に力を入れるとともに、安全で安心な最新医療を提供することで地域の皆様の信頼を得てまいりました。
当院の理念は「済生の精神をもって心のこもった医療を実践する」ことであり、変遷する医療情勢の中にあっても創立の精神を継承してまいります。急性期医療を担う地域中核病院として、当病院の使命は多岐にわたります。中でも国や県から指定を受けた主なものとして次のものがあります。

①「地域医療支援病院」
地域のかかりつけ医療機関との連携、他の医療機関との共同利用、重症患者の受け入れ、地域の医療従事者への研修教育などを実践し、地域医療の充実に中心的な役割を果たします。

②「無料低額診療事業実施機関」
救いを求める当てのない、困り切った病める人に医療の手を差し伸べるという「済生の精神」に基づき“無料低額診療”と“生活困窮者支援”を根本事業として取り組んでおります。今後も使命感を持って生活支援を行いたいと考えております。

③「臨床研修指定病院」
後研修医を積極的に受け入れており、多くの研修医が研鑽を積んでいます。基本的診察能力を身につけた救急・臨床に強い医師の育成に力を注いでいます。また、医学生・看護学生などの実習も受け入れており、将来の医療の発展に貢献しています。

④「災害拠点病院」
大規模災害時に多くの被害者の皆様を救うべく、ハード・ソフト面の充実を図り、演習を行って体制作りをしています。2016年4月の熊本大震災では当院のDMATを含め、2チームを災害直後の熊本に派遣し、医療支援を行いました。また、2020年に蔓延している新型コロナ感染症に対しても重点医療機関で対応しきれない患者の受け入れも視野に入れ、準備と対策を立てております。

⑤「新型コロナウィルス感染症重点医療機関」
 2020年当初より始まった新型コロナウィルス感染症に対して、重点医療機関として専用病床を確保し公的病院としてその使命を果たしています。

当院は基本方針の一つに「最高品質を求めて変革していく病院」であることを掲げております。今日の医療の品質は「構造」「過程」「成果」で評価されております。 当病院の構造の大きな特徴は “205床の全病床が個室であること” であり、 その長所を最大限に活かして医療の品質を追求し、患者さんの満足度を限りなく高める努力を継続してまいります。

済生会長崎病院は「済生の精神」を受け継ぐとともに未来へと継承し、自らの使命を果たしてまいります。

令和3年4月

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